本ブログでは、様々なオールドレンズを紹介しています。それは、単に管理人がレンズ沼に完全に沈んでいるからそれなりの材料になるレンズを持っています。同じくオールドレンズを買うか検討した方なら、中古カメラ屋さんやリサイクルショップで、狙ったレンズがカメラとのセットで売られていることを見たことがあると思います。そして、レンズを買って、カメラが「おまけ」で付いてきたという気持ちで終わることがあります。

一方、せっかくなので、一度くらいはそのアナログカメラを使いたいと思うことになります。意外とカメラの機能が普通に動いていることが多いです。そして、フィルムを買って、いくつか写真を撮り、アナログ写真の魅力を感じることになります。

ただ、それだけで終わらせるのはもったいないです!そのカメラを活かして、もっとカッコいい写真を撮りましょう!必要なものはただ一つです:期限切れのフィルムです。

【参考記事:期限切れフィルム後編ートイカメラで実践
【参考記事:期限切れフィルム番外編ー期限切れ写ルン

フィルムに消費期限があります

アナログ写真を生きた人には常識かもしれませんが、フィルムに消費期限があります。アナログ世代でも、当時は写真を撮りたいとき、フィルムを買ってすぐ使うというパターンが多く、消費期限を意識していたことはあまりありませんでした。

フィルムにはコラーゲンのようなものが含まれています。そうすると、食べ物と同じく、消費期限があり、保存の仕方も大事になります。

大型家電屋さんのフィルムが冷蔵庫っぽいとこに保存されているのはその理由によるからです。

一方、消費期限が切れているからこそ撮れる写真があります。昔は、消費期限前のフィルムを温かい場所に置いたり、敢えてフィルムを劣化していた方がいました。

劣化により、変色したり(ピンクっぽい色になることが多い)、非常に荒い写りになったり、様々な効果があります。

そして、今はオークションサイトで検索すれば必ずでます。運がよければ、お家に眠っていたり、リサイクルショップで出会えることがあります。管理人は24枚撮りの2本入ったものを100円で買うことがりました。ぜひ、探してみてください!

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カメラの設定

保管場所の温度や湿度により、フィルムの劣化が異なります。そのため、ここでカメラのシャッタースピードやレンズの絞り値をこれでセットしてというレシピを案内することができません。運が悪ければ、完全に劣化していて、全く使えない状態になっているかもしれません。

それが一つの楽しみです!どんな写真が出来上がるかは全く想定できません。消費期限前と全然変わらない写真も出来上がることがあれば、何も写らないこともあるかもしれあせん

ヒントになるかも

カメラ・レンズの設定は紹介できませんが、一つ参考になるルールがあります。

消費期限経過10年ごとにEV+1で撮影しましょう。

これには二つの方法があります。カメラに露出計があり、それが生きているの想定で、露出補整機能があれば+1に設定するか、ISO(昔のカメラならASA)を使われるフィルムの一つ下の数字にセットします。

例えば、現在が2018年3月で、持っているフィルムがISO400で1998年3月に期限切れているのなら(20年経過)、露出補整を+2にするか、ISO(またはASA)を100に設定します。

露出計不能、コンパクトアナログカメラと写るん

問題になるのは、上の設定ができないコンパクトアナログカメラや露出計が死んでいるカメラの使い方です。

特に古い一眼レフ(アナログ)カメラでは、写真を撮る機械的な部分には問題がなくても、露出計の電子的な部分が動いかないものが非常に多いです。さらに、電子漏れで蓋があかない、若しくは、中の電線が錆びているものや、現在販売されていない1.3V電池を使うカメラについて、露出を正確に測ることができないのはほとんどです。

そこで、サニー16(sunny 16)のルールを使いましょう。簡単に説明すると、晴れた日(sunny day)の撮影では、f値を16に設定すると、シャッタースピードは使用されるフィルムのISOに近い数値に設定すれば、大まかに適切な露出になります。つまり、ISO100なら、シャッタースピードは1/125、ISO200なら1/250等にします。絞りたいなら、そこからシャッタースピードを上げる、または、シャッタースピードをさらに遅くしたいのなら、遅くした段階の分、f値を小さくします。

もちろん、例えば消費期限が10年経過したフィルムを使うのでしたら、上記の計算の露出に+1を足します。サニー16を丁寧に説明するブログがたくさんありますので、今回はこれ以上割愛します。必要であれば、ぜひ検索してみてください。

ただ、このルールは正確ではないので、あくまで参考なものです。

露出計が動かないが、サニー16のルールが面倒で計算したくないのであれば、最終手段があります。むしろ、こちらが先かもしれません。露出計アプリがあるらしいです!絶対的なシャッターチャンスを狙う現場でなければ、こちらを活用することができます。ただ、スマホで「写真を撮って」、その後カメラで撮るという2度手間になります。

繰り返しになりますが、期限切れフィルムには、保存状況により、かなりの個体差が生じるので、一か八かで撮ってるみるしかないです。

難易度が高いコンパクトカメラと写るん

本来はフィルムを入れれば、何も考えず(構図以外)にシャッターを押すだけのコンパクトカメラですが、消費期限切れフィルムを使うには非常に難易度が高くなります。コンパクトカメラも様々ですが、シャッタースピードや絞りの設定ができないものでしたら、カメラ任せで撮るしかありません。そして、カメラは期限切れフィルムであることを判別できないため、通常な露出を基に撮影します。

写るんもそのようなカメラです。なにも設定できないからこそ、少しでも明るくしたくてもできないです。

賭けの世界ですので、非常に大事な場面は控えましょう。撮影シーンを残したいのなら、念のため、別のカメラを用意して両方で撮りましょう。

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無加工でインスタ映え

上記の基本を踏まえた上で、どんな写真ができるか紹介したいと思います。無加工でもインスタ映えできる写真になるかもしれません。

実際には、多少の加工をしていますが、デジタルからこちらの仕上がりにするまでの加工はほぼ不可能だと思います。とくに写真の荒い部分に関して、その時、その一枚になるものがほとんどです。

今回の作例は2本のフィルムを使いました。両方とも富士フィルムのフジスーパーGエースISO400で、消費期限が1997年9月のもので、撮影は昨年の夏でした。期限切れ経過ちょうど20年のものでした。カメラはCanon AE-1プログラム、レンズはFD50㎜ f1.4を使いました。

神戸編

一本目はEV+2で撮りましたが、殆どの写真が暗く、色合いゼロに近い仕上がりになりましたが、荒い画像だからこそカッコよく見れます。

大人気になった神戸の新しいスポット「BE KOBE」。今日の新聞では、近頃に2台目ができると書いていました。こちらの「BE KOBE」を撮影したのが、できて間もないときでしたが、期限切れフィルムの効果で、観光スポットとして何十年もあったかのうような仕上がりになりました。

阪神御影駅すぐにある沢の井商店街。期限切れフィルムと渋い町や商店街の相性は抜群です。

メリケンパークから見る三宮方面。現代の建物とこの荒い写真のギャップが面白いです。

京都編

神戸で一本目を使い、露出補整が全然足りなかったのを反省にして、京都で2本目のフィルムを使ったとき、EV+3にしました。でも、夕方だったので、それでも足りなかった感じがします。

それでも、歴史のある京都と期限切れフィルムの相性が良いという作例になりました。

やっぱり、商店街が楽しい!タイムトラベルをした気になります。

神社やお寺を撮ると、撮影スポットの神秘的な面がさらに増します。

定番の鴨川も撮りました。期限切れフィルムはスナップと風景写真にピッタリです。ただ、この写真は2017年の夏に撮ったものに見えません。そこが楽しいところです!

最後に

どうせオールドレンズを使うなら、どうせアナログ写真を撮るなら、「昔っぽい」写真が撮りたい気分になります。そうなれば、ぜひ期限切れフィルムも使って下さい。渋く、力強く、かっこよく、様々な作品ができます。

最後に一つだけのアドバイス:現像の際、写真屋さんの店員に「期限切れフィルム」って伝えてください。もちろん、ベテラン店員さんなら、すぐ確認しますが、念のためです。そして、上記の作品のように、暗い写真になると、現像の機会は各コマを判別できなくなるので、フィルムを切ることができなくなります。そのため、現像されたフィルムを一本そのままもらうことになります。

実際に写るか分からない現像までのわくわくとドキドキ、そして、出来上がった時の感動、一度はぜひ味わってください!

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