絞りを開放にすると、ピントの合っていない光源等を円い形のボケを作れます。絞ると、絞り羽の枚数により、五角形や六角形になります。

カメラ初心者なら、誰でも背景のぼかした写真にあこがれます。スマートフォンやコンパクトデジタルカメラでなかなか出せなく、背景をぼかすために一眼レフや明るい単焦点レンズの購入を検討する人は少なくありません。

初めて夜景や木漏れ日を撮影して光が丸くなった時は感動します。今回は円や五角形以外の形にアレンジする撮影方法を紹介します。

ボケ

写真を撮ると被写体にピントを合わせることで、そのピントの範囲外の物がボヤけます。その範囲外に光源の強いものがあれは、その光源がレンズの形になります。もちろん、レンズは円いので、ボケも円くなります。一方、レンズの中に絞り羽があり、f値を上げるにつれボケはその絞りの形になります。

まずは下の作例を見ましょう。

ピントはフェンスの方に合わせ、光源はフェンスの数百メートルにあります。レンズの絞りを開放にしていたので、絞り羽の影響がなく、円ボケが発生しました。

では、次の写真を見ましょう。

こちらの作例には、ピントは手前数センチに置き、光源は数百メートルのところにあります。こちらの場合、数センチに何もなかったので、単にボケを活かし、抽象的な写真を狙いました。最初の作例と違い、f値を上げました。使用したレンズに絞り羽6枚あったので、絞りは六角形になりました。ただ、絞れば絞るほど被写界深度が深くなり、光源がかなり遠くにない場合、普通の写真になります。

最初に述べたように、夜景以外に木漏れ日を利用して、ボケを活かした写真が撮れます。下の作例はその一つです。

ボケの原因や細かい光学の話は割愛させていただきます。

特殊なレンズ

絞り羽の枚数や形により、円や五角形以外の形を生み出すものがあります。オールドレンズの世界でIndustar-61 L/Z 50mm f2.8はスーパースター的な存在です。文字通り、絞り羽の形がかなり特殊であり、星型ボケを生み出す。残念ながら、Industarは若干高額で、今のところは持っていません。

他にKomura 135mm f2.8(L39マウント)もあります。こちらのレンズには12枚の絞り羽を持っていて、12角形のボケを生み出す。ただ、12角形を出すには、少なくともf値と5.6まで上げる必要があり、135mmであるため、ボケを生み出す条件は満たしにくいだと思います。

数か月前、とあるリサイクルショップでKomuraと出会うことがありました。非常に状態が悪く、カビだらけでしたが、一応、帰宅する前に数枚撮りました。下の作例はその時の物です。

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カスタマイズボケ

絞り羽の形を変えれば、ボケの形も変わります。レンズの構成から考えると、絞り羽は5枚以上ものがほとんど、開放で円いボケ、絞れば、絞り羽X枚のレンズなら、X角形を出します。

では、今回は絞り羽の枚数や形に拘わらず、ボケの形を自由にカスタマイズする方法を紹介します。必要なものは簡単に手に入れることができます。

必要なもの

  • 明るいレンズ(可能であれば、f1.8以下でオールドレンズをおすすめします!)
  • 画用紙(なるべく黒色か厚みのあるもの
  • クラフトパンチ(100均のものでもOK)
  • コンパスやハサミ等
  • LEDデコレーションライト(室内で撮影する場合ーこちらも100均で買えます)

作り方

作り方は色々ありますが、今回は管理人の方法を紹介します。

まずは、使うレンズに合ったフィルターを用意します。今回はCanon FL 50mm f1.4を使ったので、58mmの物を用意しました。画用紙を直系58㎜の形に切れ、真ん中にパンチで穴をあけました。コンパスを使うと、針で真ん中に穴が残りますので、分かりやすいだと思います。

【参考記事:Canon FL 50mm f1.4 II

穴の形をあけた画用紙をフィルターに挟み、レンズに装着し、開放で写真を撮ります。以上です。

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作例

まずはこちらの作例からご紹介します。昨年末、星の形をしたカスタマイズボケフィルターを用意して、クリスマスツリーを撮りました。星の形はクリスマスシーズンにピッタリです。

次はパズルの形をしたカスタマイズボケフィルターを用意して、ジグソーパズルを撮りました。室内撮影だったので、デコレーションライトを使いました。

最後に、桜の形カスタマイズボケ―フィルターの作例です。こちらのフィルターは、今年の桜シーズンに使いたいと思います。

作例は以上となります。パンチの形を変えれば、自由自在にボケをカスタマイズできます。100均ショップには、ハート型や花型があります。100均ではないのですが、通販やDIY専門店ではさらに様々な形のクラフトパンチが買えます。もちろん、クラフトパンチは必須ではありません。自分で好きな形を考えて、画用紙を切り抜けば、その形のボケが作れます。ぜひアレンジしてみてください。

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