中古カメラ屋で黄色、緑や黄色のレンズに着けるガラスフィルターを見かけたことがありますか?今回はカラーフィルターの使い方や活かし方についてご紹介します。

フィルムとデジタルの世界

昔、フィルムでの撮影を経験した方なら、カラーフィルターを使用されたかもしれません。

今は当たり前になったデジタル世界では、写真を撮影しカメラ内で処理を行うか、パソコンにファイルを転送し、さらに細かい調整や加工をします。その中で空の色を変えたり、肌色にメリハリを付けたりします。それぞれの作業が比較的に簡単で、素人でも数分あればできます。

一方、フィルム時代の写真はそうではありませんでした。色合い等はフィルム別の使い方により強調したり、さらに現像段階で調整したりしていました。フィルムや露出の設定だけで限界があり、カラーフィルターの使い方によりさらに色合いやコントラストの調整が可能になりました。

カラーフィルターが多く使われていたのは白黒フィルムの時代でしたが、カラーフィルムの開発後も一部の撮影に使い続けられました。もちろん、現在のデジタル撮影でもカラーフィルターの使用は可能です。

カラーフィルターの種類

カラーフィルターには主に2種類の物があります。レンズに着けるものとフラッシュに着ける種類があります。基本的には、レンズに着けるカラーフィルターは写真全体に影響を与え、フラッシュに装着するカラーフィルターはフラッシュの光が届く部分だけにその色を反映します。

両種類のカラーフィルターには様々な色があります。特にフラッシュ用のフィルターにはあらゆる色があります。専用フィルターはもちろん、自作ものや日用品等で代用することもできます。フラッシュ用のカラーフィルターは背景の色を変えたりするときに今現在も多く使われています。

レンズ用フィルターにも様々な種類があり、代用も可能です。現在、レンズ用のカラーフィルターはあまり使われていませんが、PLフィルターやNDフィルターは普通に使われています。PLフィルターやNDフィルターはサングラスの様なもので、昔のカラーフィルターとは異なるものになりますが、使い方や目的は似ているでしょう。

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色相環

カラーフィルターの使い方を理解するためには、色相環を思い出す必要があります。

カラーフィルターと被写体が同じ色であれば、その色は明るくなり、色相環の反対の色が暗くなります。例えば、赤のカラーフィルターを使えば、赤の被写体の色が薄くなり、緑の被写体はより濃くなります。まずは、下記の作例を見ましょう。

カラーフィルターの効果

下記の撮影テストでは、ホルガのカラーフィルターを使い、敢えて濃い色のもので撮影しました。ホルガのカラーフィルターはアクリル製で、面白い写真が撮れます。

カラーフィルタ無しの写真

まずはカラーフィルター無しでカラーペンを撮影してみました。以下の写真は被写体を触らずに、フィルターを交換しながら撮影しました。

黄色フィルター

黄色フィルターは全体的の色合いやコントラストを落としました。フィルターと同じ色の黄色ペンは白っぽくなり、色相環の反対側にある紫ペンはフィルター無しより濃く写っています。

赤と黄色を混ぜれば、オレンジになります。こちらの写真もその原則に従い、黄色フィルターで撮影した赤ペンはオレンジっぽく写っています。

赤フィルター

次は赤フィルターで撮影してみました。全体的の色が鮮やかになりましたが、やはり、同色の赤ペンは若干明るくなっています。色相環の反対にある緑はかなり濃くなりました。カーペットがグレーでしたが、青い部分もあったため、写真全体が紫っぽくなっています。

青フィルター

それぞれのカラーフィルターには濃いものや薄い色の物があります。こちらの青フィルターは濃い目のもので、写真全体が暗くなりました。青のペンが水色に近い色になり、赤ペンはワイン色に近い濃い赤になりました。

今回はカメラの設定を変えていませんが、このような濃い目のフィルターを使用する場合、露出補整等で調整を行い、自然な明るさにします。

緑フィルター

緑と赤が反対の色であるため、緑のフィルターは赤のフィルターの反対の効果をだします。緑ペンが薄くなり、赤ペンはさらに濃い赤になりました。

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カラー写真でレンズ用カラーフィルターを利用

カラーフィルターは白黒写真時代によく使われ、当時はモノクロ写真のコントラストを調整するためのものでした。カラーフィルム時代到来後、カラーフィルターはホワイトバランスを調整するために使われ、特に白熱電球で写真を撮ると、全体的に黄色味や赤味が増し、白いものが黄色く、赤く写ります。それを調整するため、黄色やオレンジ色のフィルターを使われるようになりました。

もちろん、その技法をまだ使っている写真家やカメラマンがいます。ただ、現代のデジタルカメラではホワイトバランスの調整が可能になり、フィルターがなくても、カメラの設定だけで調整ができます。

一方、現代はカラー写真でコントラストや色合いを調整するには、PLフィルターやNDフィルターを使うのが一般です。

昔のカラーフィルターをゲットし、レンズに着用しましょう!

昔のカラーフィルターは規格上、現代のレンズに装着することができます。デジタルカメラでホワイトバランスの調整が可能になってから、カラーフィルターを使う必要がほとんどなくなったため、中古カメラ屋さんで100円程度で売られていることが多いです。

カラーフィルターの直径がレンズの直径が同じでしたら、そのまま着用することができ、レンズより大きいものでしたら、ステップダウンリングを利用すれば、レンズに装着することができます。ステップアップリングは新品のものでも数百円で購入ができます。

撮影環境によりますが、レンズに装着しなくても使用することができます。レンズの前に抑える方法もあります。

では、カラーフィルターで遊びましょう!

カラーフィルターを利用すれば、手軽にセピア等の撮影ができます。青や緑色のフィルターを使えば、実在しない世界を写真で作ることができます。

雪景色をカラーフィルターで撮影するとかなり神秘的な撮影ができます。遊び方は無限大に可能ですので、色々試してみてください。

なお、デジタルカメラの場合、オートホワイトバランスではなく、晴天に設定しましょう。オートにすると、カメラは自動的に色のバランスを取るため、カラーフィルターの効果をカットします。

次回は本来の使い方、モノクロ写真でのカラーフィルターの使用についてご紹介します。

【参考記事:カラーフィルターの使い方②

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