MinoltaのAFレンズはデジタルのソニー一眼レフで使えるのは本ブログで何度もご紹介してきましたが、ひと昔のオートフォーカスレンズで今も使えるのはペンタックスです。今回はフィルム時代のペンタックスオートフォーカスレンズを試してみます。

SMC Pentax F Zoom 35-105mm f4-5.6

管理人はフィルム時代のペンタックスオートフォーカスレンズを数本持っていますが、残念ながら、ほとんどのレンズににかしらのダメージがあります。当時の作りが良くなかったか分かりませんが、分解清掃しても直らないクモリ、分解清掃自体ができないものが多いです。今回のレンズもその一本です。

曇りは発生していますが、逆光でなければ、ある程度使えるものです。

ペンタックスのマニュアルレンズは分解清掃しやすく、さらに、分解清掃の必要がないレンズが多いです。それに比べれば、オートフォーカスは皆無です。

実際にレンズを見てみると、なんとなく、問題が発生しやすいかと分かります。正直、チープな作りです。本レンズは1988年発売で、オールドレンズの仲間入りだと間違いはありません。この時代のペンタックスレンズの見た目はかなりごっついです。マウント部分は金属で作られていて、その点はプラスですが、フォーカスリングがシャキシャキとしていて、なんか、あまり好きではありません。まあ、個人な意見ですが。

焦点距離35-105mm(APS-Cセンサーでは35mm換算で52-157mm)で、標準から望遠までの領域をカバーしていて、便利です。マクロ機能もついていて、近寄って写真撮れるのもありがたいです。その分、345gもあって、ちょっと重い方だと思います。焦点距離が広く、こちらの一本で済むことはありますが、持ち運びにはイマイチな重量かもしれません。

ペンタックスのKマウント(本レンズはKAFマウント)レンズに絞りリングがあるため、昔のマニュアルレンズ用のマウントアダプターでも使えます。以前はマイクロフォーサーズ機で使っていましたが、Pentax istD L2Pentax istD L2を購入したので、絞りリングを「A」にセットし、カメラ側で絞りをコントロールしています。

通常の最短撮影距離は140cmで、ちょっと使いづらい場面があります。小さい被写体に近寄れませんが、テレマクロを使えば、45cm程度まで短縮ができるため、その問題をある程度カバーできています。

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撮影テスト

今回の撮影テストはPentax istD L2を使い、近所の公園で行いました。夕方に行い、天候は曇りでした(マクロテスト以外の撮影)。こちらのテストを終わったちょうど、雨が降り始めせりましたが、何となく無事テストはできました。絞り優先モード(Av)に設定し、ISO感度は固定の200にしました。普段の野外テストは手持ちにしていますが、三脚を利用しました。

RAWに設定していたので、Lightroomで簡易な現象を行いました。カメラのJPEG書き出しに近い状況をだしたかったので、加工はしていません。

開放(f4)

絞り値:f4
焦点距離:35mm(35mm換算で52mm)
シャッタースピード:
1/20
ISO感度:200
露出補整:+-0

レンズにクモリはありますが、画像がキレイになっています。シャープで、ボケにクセがなく、メインの被写体を強調して描写できます。色収差がほとんど見られず、クリアな写りです。マルチコーティングで色合いやコントラストも美しいのですが、どちらか言うと、若干強いような印象があります。

絞りf8

絞り値:f8
焦点距離:35mm(35mm換算で52mm)
シャッタースピード:
1/8
ISO感度:200
露出補整:+-0

絞ると全体的にさらにシャープに写りました。色合いやコントラストにはあまり変化が見られず、バランスのいい写真になりました。メインの被写体をとりつつ、背景の情報を残したい時にピッタリです。ポートレート写真にぜひ使いたい一本です。

最小絞り(f22)

絞り値:f22
焦点距離:35mm(35mm換算で52mm)
シャッタースピード:
1秒
ISO感度:200
露出補整:+-0

最小絞りの場合、すべての範囲で美しく撮れます。APS-Cセンサーで52mm相当となり、構図的に使いやすいです。風景写真にもぜひ使いです。

ズームで開放(f5.6)

絞り値:f5.6
焦点距離:105mm(35mm換算で157mm)
シャッタースピード:
1/15
ISO感度:200
露出補整:+-0

ズームでの開放もかなり頑張っています。背景のボケは若干荒い目ですが、被写体から注目を奪うことはありません。背景を完全にボカしたい時にぜひ使いたい設定です。

ズームで最小絞り(f32)

絞り値:f32
焦点距離:105mm(35mm換算で157mm)
シャッタースピード:2秒
ISO感度:200
露出補整:+-0

ズームでの最小絞りも美しく、現代のレンズに負けない絵作りになります。ただ、f32ですので、ISO感度を上げるか、シャッタースピードでの調整が必要になります。

マクロモード

絞り値:f5.6
焦点距離:105mm(35mm換算で157mm)
シャッタースピード:
1/8
ISO感度:200
露出補整:+-0

マクロ撮影も美しく描写しています。母艦のディテールをしっかり描写しています。簡易なマクロ撮影でしたら、普通に使えるレンズだと思います。

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レンズスペック

メーカー: Pentax
マウント: Pentax K
名称:SMC Pentax-F Zoom 35-105mm f4-5.6
焦点距離: 35-105mm
開放F値: f4-5.6
最小絞り:f22-32
最短撮影距離: 140cm(テレマクロでは約45cm)
ズーム: 有り
絞りリング: 有り
ピント合わせ: AF
フォーマット: 35mmフィルムカメラ用
フィルター径: 58mm

管理人所有のレンズ

クリーニング:
状況: 後玉にクモリ
シリアルナンバー: 16721**

結論

描写は美しいのですが、通常の最短撮影距離が若干気になります。構図に様々な工夫が必要になる一本だと思います。ただ、35-105mmであるため、活用の幅は広く、慣れれば面白い一本になります。

他にサードパーティーレンズのご紹介記事もありますので、よかったらご参照ください。

【参考記事:Sigma Zoom 28-80mm f3.5-5.6 Macro Aspherical

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