以前には当ブログでフジノンのM42マウントレンズを紹介し、富士フィルムのスクリューマウントについてご紹介しました。まだお読みになっていない方は下記のリンクからご参照ください。

【参考記事:Fujinon Z 43-75mm f3.5-4.5

上記の記事では安価版のズームレンズを紹介していますが、実はフジノンで人気のあるレンズはEBC Fujinonシリーズです。EBC Fujinonは特殊のコーティングにより、他レンズで見られない素晴らしい描写を生み出すことができます。さすがフィルムメーカーのレンズだと言えます。

EBC Fujinon Z 75-150mm f4.5

イケメンレンズ

管理人が持っているオールドレンズの中で一番のイケメンレンズは今回のEBC Fujinon Z 75-150mm f4.5です。光学系はもちろん、最高ですが、レンズの見た目も負けていません。

レンズは大きく、金属なボディーで質感がすごいです。持っているだけでうれしくなります。持ち運びには大変ですが…784gもあります!

前回ご紹介したズームレンズのFujinonはカラフルでしたが、今回のイケメンレンズは真っ黒なボディに富士フィルム社の色を代表する緑と白でレンズ名、各設定の数字が刻まれています。余計なもの一切無しのクリアーなデザインです。これがオールドレンズだと思えないくらいのデザインです。ズームリングや絞りリングがしっかりしていて、非常に回しやすいです。

そして、他のレンズで見ない金属製のフロントキャップがかっこいいです。シルバー色でFujicaの文字があり、本当に飾っておきたいレンズです。中古カメラ屋さんで見かけた時、見た目だけで購入を決定しました。おまけに光学の部分が非常に良い状態だったのが、本当にありがたい一本です。

光学

色合い、コントラスト、シャープ、すべての分野において完璧だと言えます。褒めすぎなように聞こえるかもしれませんが、これはEBC Fujinonのレンズです。実は、あまりにもキレイすぎて、オールドレンズらしい描写を出さないのが、オールドレンズファンにイマイチなところかもしれません。

ここまで褒めばかりでしたが、本レンズには弱点もいくつかあります。上記に述べたように、まずは重過ぎます。持ち運びには大変です。

そもそも中望遠レンズのため、最短撮影距離は180cmで、全然近寄れることができません。小さな被写体を撮影するには、様々な工夫が必要になります。そして、レンズ自体が非常に重たいため、ピントを合わせるのが大変です。そして、開放f4.5で暗いレンズです。

残念ながら、小さな被写体には向いていないレンズかもしれません。フルサイズ機では使いたいのですが、マイクロフォーサーズ機ではあまり実用性がありません(今回はマイクロフォーサーズ機でテストを行いました)。

Fujicaマウント

管理人が本レンズに出会えたのは、昨年の秋、東京へ行ったときに有楽町駅にある中古カメラ屋さんでした。レンズの光学系の状況は非常に良かったのですが、フジノンのスクリューマウントにある絞り連動突起と多くのM42マウントにある絞りピンが改造されていて、M42の普通のマウントアダプターに使える状態になっていました。

500円玉何個分で、元々、マウントアダプターを介してデジタルカメラで使用するつもりだったので、迷わずゲットしました。

もし、フジノンのレンズを当時のFujicaカメラで使用する目的でしたら、ご購入の際、上記の改造されているか確認してからゲットしましょう。

撮影テスト

今回の撮影テストは近所の公園で行い、昼過ぎで晴天でした。カメラはOlympusのEPL-3、手持ちで撮影しました。撮影は絞り優先モード(A)で、ISOは固定しています。

後に、Canon 5D Mark IIで撮影すればよかったと反省しました。レンズの重さからすると、同じく重たいボディーのカメラを使えば、より安定するかもしれません。

開放(f4.5)

焦点距離:75mm(35mm換算で150mm)
シャッタースピード:
1/1250
ISO感度:800
露出補整:+-0

色合いやコントラストが美しく、ボケもやさしい感じで現代レンズに負けていません。草の緑色が自然に写っていて、余計なコントラストはありません。

絞りf8

焦点距離:75mm(35mm換算で150mm)
シャッタースピード:
1/500
ISO感度:800
露出補整:+-0

多少絞るとより良い描写になります。クセがなく、キレイな仕上がりになっています。

最小絞り(f22)

焦点距離:75mm(35mm換算で150mm)
シャッタースピード:
1/60
ISO感度:800
露出補整:+-0

最小絞りに設定しても、色合いやコントラストは欠けません。中望遠レンズですが、風景写真にぜひ使いたい一本です。

ズームでの開放(f4.5)

焦点距離:150mm(35mm換算で300mm)
シャッタースピード:
1/2000
ISO感度:800
露出補整:+-0

ズームを最大限に伸ばし、小さな被写体を写すとボケを増すことができます。こちらの設定で一番オールドレンズらしい描写を出すことができました。ボケに多少のクセはあるものの、それが本レンズの特徴として良い仕上りでしょう。

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その他の作例

下記の作例はカメラのJPEG書き出しになります。EBC Fujinonの実力を少しだけ発揮できているかもしれませんので、ご参照ください。

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レンズスペック

メーカー: Fuji Photo Film Co.
マウント: M42・ST (富士フィルムカメラ用)
名称:EBC Fujinon Z 75-150mm f4.5
焦点距離: 75-150mm
開放F値: f4.5
最小絞り:f22
最短撮影距離: 180cm
ズーム: 無し
絞りリング: 有り
ピント合わせ: MF
フォーマット: 35mmフィルムカメラ用
フィルター径: 62mm

管理人所有のレンズ

クリーニング:
状況: クリアー(絞り突起削られている、絞りピン固定している)
シリアルナンバー: 7489**

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