あまりお金を使いたくないのですが、格好いい写真を撮りたい!オールドレンズの実力を知りたい!キットレンズがキレイすぎて、飽きました…このようなことを考えたことがありませんか?答えが「はい」でしたら、ぜひ、こちらのレンズを試してみてください!

現状によりますが、1000円以下でぐるぐるボケを楽しめるCanon FL 50mm f1.8 I (初期型)があなたにおすすめします。ジャンクコーナー以外でも、5000円程度で入手できる可能性が大です。国内のメーカーですので、探せば、必ず出会えます。

Canon FL 50mm f1.8は1964年にカメラのCanon FXと登場しました。1971年にCanonは新マウントのFDへ移行し、正直、同じスペックのFD 50mm f1.8と出会える可能性の方が高いだと思いますが、FLはそこまで珍しいオールドレンズではありませんので、ご安心ください。特にオークションサイトでいつも出品されています。

ただ、注意すべき点がございます。こちらのFL 50mm f1.8には初期型と後期型(I・IIとも表記される)が存在し、後に紹介するぐるぐるボケが出せるのは、初期型のみです。

後期型は撮影状況や設定により、多少ぐるぐるボケが出ますが、かなり難しいです。

【参考記事:Canon FL 50mm f1.8 後期型

他に注意していただきたいのは、FL用のマウントアダプターはありません。原則として、FLレンズはFDのマウントアダプターを介して使えますが、こちらのFL 50mm f1.8初期型はそのまま使えない可能性があります

前期型・後期型・FDの違い、マウントアダプター問題について、こちらの記事をご参照ください。

【参考記事:Canon FD・FLマウントアダプター改造

インスタ映えする「ぐるぐるボケ」

本レンズの一番の特徴はぐるぐるボケが出せることだと思います。ぐるぐるボケは背景のボケが螺旋状態になり、手前にピントを置いた被写体がどこかにワープしていくかのような効果です。

オールドレンズでぐるぐるボケが出せる一番有名なレンズはBiotarです。しかし、Biotarは3~4万円がします。他に、Biotarを模したといわれるロシアンレンズのHelios44Mもありますが、こちらの相場も1.5万円前後です(2018年3月現在)。

しかし、安くぐるぐるボケを楽しみたいのであれば、ぜひ、「和製ビオター」だと呼ばれる本レンズを探してみてください。

ここでもう一つ注意点があります。ぐるぐるボケは写真の中心から外側へだんだん激しくなるため、マイクロフォーサーズ機だと、若干物足りない感じがします。可能であればフルサイズ機をおすすめしますが、マイクロフォーサーズ機でもある程度楽しめることができます。

使った後の感想を述べますと、正直、絞りリング使いにくいだと思いました。今まで慣れていたFDレンズの絞りリングはカメラ側にありますが、FLの場合、レンズの前の方にあります。もちろん、こちらは慣れの問題ですので、使えば使うほど違和感が無くなります。

最後に、本レンズは「アトムレンズ」の仲間の一員です。つまり、前玉のコーティングに放射能生物が使われています。もちろん、身体に被害を及ぼすレベルではありませんので、普通に使えますが、お気になる方はご注意ください。

【広告】

撮影テスト

今回の撮影は昼間に行い、ライトスタンド(LED)一本を被写体の左側に置きました。窓は右側にあります。

使用カメラはいつものOlympus EPL-3で三脚も使用しました。撮影モードは絞り優先(A)に設定し、ISO感度は200に固定しました。

なお、本テストでは、ぐるぐるボケを求めていないので、背景は白の布にしています。

開放(f1.8)

シャッタースピード:1/250
ISO感度:200
露出補整:+1

開放では若干ソフトフォーカスに見られますが、これは大口径に仕方ないだと思います。しかし、室外での撮影(特にぐるぐるボケ)を撮る場合、あまり目立たないような気がします。

絞りf5.6

シャッタースピード:1/30
ISO感度:200
露出補整:+1

絞りをf5.6にすると、本レンズの力が発揮します。コントラスト、発色、すべての項目で、現代のレンズにまけていません。もちろん、f5.6まで絞らなくても、f2.8辺りでかなりキレイな描写になります。キットレンズに飽きた時、ぜひこちらのレンズを試してください。

最小絞り(f16)

シャッタースピード:1/4
ISO感度:200
露出補整:+1

個人的には、風景写真等を撮る場合、f5.6~f8辺りでも大丈夫だと思います。最初絞りまで行くと、ある程度ピントに無理が見られます。撮影の際、ピントを無限遠にし、いくつかの絞りを試して、無理のない写りを目指しましょう。

多少絞れば、普通に使えます。開放にすると、オールドレンズらしく、現代のレンズにない賛否両論のぐるぐるボケが楽しめます。とにかく、楽しいレンズですので、購入して良かっただといつも思っています。

さらに、50㎜でポートレートにも使いやすい焦点距離で、子どもを被写体にし、背景を螺旋にすると、ダイナミックな作品ができあがり、子どものパワーを面白く表現できるだと思います。

【広告】

レンズスペック

メーカー: Canon
マウント: FL
名称:Canon Lens FL 50mm f1.8 I (初期型)
焦点距離: 50mm
開放F値: f1.8
最小絞り:f16
最短撮影距離: 60cm
ズーム: 無し
絞りリング: 有り
ピント合わせ: MF
フォーマット: 35mmフィルムカメラ用
フィルター径: 49mm

管理人所有のレンズ

クリーニング:
状況: 非常にクリアー
シリアルナンバー: 2445**

他の作例

次のページに管理人のInstagramに投稿した本レンズの作例を貼り付けます。ぜひご覧になってください。

【広告】