3D撮影ができ、さらに液晶画面が稼働できるため、自撮りを気軽にできるカメラ。この様な説明を聞きますと、最新の機種の話みたいのですが、実は2002年に発売されたPentaxのコンパクトデジタルカメラのことです。今回はこのちょっと変わったカメラをご紹介します。

Pentax Optio 230

2000年代、カメラメーカーの競争が激しく、カメラ市場に生き残るため、消費者に魅力的な製品を続々と発売しなければならない環境でした。良い意味では、面白い機能開発のチャンス、悪い意味では、メーカーがただ暴走していたと言えてもいいでしょう。

そこで、様々なカメラが開発され、たまには最先端に思われる機能のあるものが発売されていました。しかし、その機能が最先端すぎて、市場で受け入れることがなく、消えていた製品や技術が多くありました。

競争の激しい2002年に発売されたのが、今回のPentax Optio 230です。3D撮影もでき、さらに液晶画面が180度回せるという機能を採用しており、どちらかいうと変わった新しい機能を持っていました。一方、コンパクトカメラにしては、定価が6.5万円という決して安くはなかったカメラになりました。そのため、販売台数に関してはあまり情報がなく、カメラの情報自体もほとんどありません。

10何年経ったいま、数百円で購入することができます。専用電池ではなく、普通の単3型電池が使えるため、買ってすぐに使えます。こちらのカメラに出会う機会がありましたら、遊び半分で手に入れてみませんか?

メリット

とにかく、普通なコンパクトデジタルカメラで普通に使えるのが一番のメリットかもしれません。使い方がシンプルで、構図だけを考え、後はカメラ任せで撮影できるところはかなり楽です(殆どのコンデジはそうですが…)。

さらに、自撮りブームの現在、液晶画面を確認しながら撮影できるのが楽しいところでしょう。広角範囲から撮影ができて、使い場面は広いです。

マクロ撮影時は10cmまで近寄ることができ、小さな被写体も撮影できます。開放でf2.6のまあまあ明るいレンズで、フラッシュ無しでも撮影できます。

普通でありながら、普通ではないカメラが最終的に一番大きな特徴でしょう。

デメリット

残念ながら、電池の持ちが非常に悪いです。普通の電池が使えるのはありがたいですが、数枚撮っただけで終わります。CR-V3の使用をメインに設計されたかもしれないため、アルカリの単3型電池だとかなり無理があります。

当時の似たスペックのカメラに似たようなものが多かったのですが、やはり、ちょっと大きいだと言えます。気軽にポケットに入れるサイズではありませんが、カバンの中に入れれば、それほど邪魔になることはありません。

最後に、液晶モニターが稼働できるのは大きなメリットですが、横に180度しか動かせないのが残念なところです。動かしたあと、画面下のボタンを押す必要があり、ちょっと手間がかかるのですが、当時の技術からするとこれが精いっぱいだったかもしれません。最終的に、液晶画面の稼働は自撮り以外、実用性がないかもしれません。

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カメラスペック

メーカー:Pentax
型番:
Pentax Digital Camera Optio 230
画素数:1/2.7型総画素数211万画素(有効200万画素)、原色フィルター付き
記録モード:1600×1210(TIFF)、1600×1200(Super Fine)、1120×840(Fine)、640×480(Economy)
動画撮影:320×240
メモリー:Compact Flash
ファイル形式:JPEG、TIFF
レンズ:5.8~17.4mm(35mmフィルム換算38~114mm相当)
ズーム:光学3倍(デジタル2.5倍)
絞り:f2.6~f5.0
シャッタースピード:4秒~1/1500
露出補整:-2.0~+2.0まで、1/3EV単位での補正可能
焦点:40cm(マクロでは10cm)~無限遠
フォーカス:オートフォーカス
フラッシュ:内臓(約0.7~5m)
露出モード:プログラムAE
感度:ISO100~200相当(オート、マニュアル)
ホワイトバランス:自動、昼光、蛍光灯、白熱灯、マニュアル
カラーモード:カラー、白黒、セピア
連写撮影:記録メディアいっぱいまで可能
その他機能:日時写し込み、音声録音等
電源:リチウム電池CR-V3または単3型電池2本

管理人所有のカメラ

シリアルナンバー:**
電池について:付属品の3Dイメージビュワー等無し(本体のみで購入)

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作例

シンプルな構造でシャッター押せばキレイに写す、いかにもコンパクトカメラらしいで、あまり考えずに気軽に撮影できます。

全体的に白っぽい写りで、色合いやコントラストにもう少し頑張ってほしかった感じがしました。一方、なにも考えずに、構図を決め、他の設定をカメラに任せて撮影する割に普通な写りになったでしょう。

逆光に近い環境で撮影しましたが、多少無理がありました。

野外で光学ズームをいっぱいに伸ばし、マクロモードで撮影してみました。葉っぱのディテールが見えてきて、小さい被写体にも使えるカメラだと分かります。

右側の木の葉っぱに色収差が発生しています。どうやら、光の激しい差には弱いカメラです。

風景撮影だと、無限までシャープに写ります。旅行にぜひ持って行きたいカメラです。

次の写真は光学ズームとデジタルズームを合わせた作例になります。カメラのデジタルズームにはやはり、無理があり、全体的に画質が低く、荒い描写になってしまいました。

順光だと、まあまあキレイな色合いになるでしょう。奥の山が白っぽく見えるのが、黄砂等の影響だと思われます(肉眼でも白ぽかったです)。

最後に室内でのマクロモード撮影の作例になります。野外よりシャープで色合いがキレイになりました。

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