キヤノンユーザーなら、誰でも憧れるLレンズ。しかし、キヤノンの中で最上位にある赤鉢巻きレンズは高級でなかなか簡単に購入することができません。

当ブログ管理人はあと数年買うことはないと思っていました。しかし、まさか先日あのLレンズをデビューすることができました。うん、理想とはちょっと違う形になったのですが…

今回ご紹介するカメラは、コンパクトでありながら、Lレンズを搭載している機種です。

Canon Powershot Pro1

フィルム時代からデジタル時代に移行していたころ、カメラ業界は色々と不思議な製品を出していました。例えば、前回ご紹介したPentax Optio 230は低スペックでありながら、3D撮影機能を搭載したり、Kodak DC260はファームウェアのカスタマイズでゲームを搭載することが可能であり、本当に不思議な時代でした。

その当時から登場したのは、高級コンデジです。現在も高級コンデジは存在しますが、当時のキヤノンにはほぼ同じ値段でKissデジタルがあったため、今回ご紹介するPowershot Pro1の位置づけは結局、なんだったのかって考えさせられる機種です。

機能としては、当時の入門機一眼レフとほぼ同じものを搭載しています。一方、レンズは交換できません。そこで普通のレンズを構えて、コストを安くしていれば、何となく納得できますが、わざわざあの高級Lレンズにしたため、かなりの値段になりました。

一眼レフと同じバッテリーやCFカード利用からすると、サブ機として市場を狙っていたと言われていますが、そうだとしたら、サブ機に入門一眼レフを持った方が得するのではないかと思います。ボディーが入門機であっても、いいレンズを持っていれば、それを使えます。

そうだとしたら、Canon Powershot Pro1は謎のままです。発売は2004年で、そのころからデジタルカメラの値段がだんだん安くなっていたため、結局、Pro2やPro1 MarkII等が発売されず、フラグシップでありながら、Proシリーズの最後になりました。

Ultrasonicですが、UltrasonicではないLレンズ

レンズを見れば、Ultrasonicの文字があります。これはAFをスムーズかつスピーディーに動かせるキヤノンの技術です。各レンズのモーターの技術で、当時は速かったです(現在はそれを上回るSTM技術があります)。

しかし、Pro1のUltrasonicはAFの動作ではなく、ズーム機能に割り当てています。ズームは電動式で、レンズにあるズームリングを回せば、お好みの焦点距離に合わせます。

一部のユーザーはこの操作方法が苦手で、手動でズームを合わす方法がいいと言われますが、管理人はMinoltaのオートズームレンズに慣れてしまったせいか、違和感なく使っています。

メリット

上記に述べたように、Pro1はどんな市場を狙っていたかは分かりませんが、当時の入門機一眼レフにない特徴をもちろん用意されました。まずはLレンズです。これは間違いなく、最大の特徴です。でも、センサーサイズはAPS-Cより小さい2/3型のため、レンズを最大限に活かすことはできません。これは本当に残念です。

でも、RAWでの撮影は可能です。ISO感度には弱いのですが、三脚等を利用し、RAWで撮影すれば、Lレンズを味わうことができます。

他に液晶画面が回転できるため、低いや高い位置からの撮影、自撮りも可能です。まあ、2004年には自撮り文化はまだなかったのですが…今はもちろん、使えます!

今になって、最大のメリットはお手ごろカメラになったことです。管理人はたったの3500円でゲットできました。3500円でLレンズを楽しめるのは大きいです。

デメリット

コンパクトカメラであることはデメリットに挙げられるかな?ここまで様々な機能を持っていて、レンズ交換したくなります。でも、よく考えると、Lレンズだし、交換する必要は全くありません。28-200mmでほとんどの撮影場面に使えます。スーパーマクロ機能も搭載していて、コンバージョンレンズ無しでもある程度の撮影はできます(別売りでいくつかのコンバージョンレンズも発売されました)。

ここまで見ると、文句なしかもしれません。ISO感度は低いのですが、2004年発売のカメラにしては、当然です。ですので、強いてデメリットを挙げるとしたら、若干重たいっていうところです。サブ機にするより、お出かけの際、この一台だけでいいかなと思ってしまいます。

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カメラスペック

メーカー:Canon
型番:
Canon PowerShot Pro 1
画素数:2/3型総画素数830万画素(有効800万画素)
記録モード:3264×2448(RAW撮影可)、2272×1704、1600×1200、1024×768、640×480
動画撮影:640×480(最大30秒)、320×240(最大3分)、160×120(最大3分)
メモリー:Compact Flash
ファイル形式:JPEG、RAW
レンズ:7.2~50.8mm(35mmフィルム換算28~200mm相当)
ズーム:デジタルズーム約3.2倍(光学ズームと合わせて最大22倍)
絞り:f2.4-3.5~f8
シャッタースピード:15秒~1/4000(1.3秒より長秒時よりノイズリダクション処理あり)
露出補整:-2.0~+2.0まで1/3EV単位での補正可能、AEB撮影可能
焦点:
通常:28mmから90mmでは50cm~無限無限遠、90mmから200mmは100cm~無限遠
マクロ:28mmから63mmでは10cm~50cm、63mmから90mmは30cm~50cm
スーパーマクロ:42mmから90mmでは3cm~30cm
フォーカス:ハイブリットAF〔TTL+外部測光〕(コンティニュアス/シングル)、測距点:1点(任意位置選択可能)、フォーカスブラケティング機能、AFロックおよびマニュアルフォーカス可能
フラッシュ:内臓50cm~5.0(28mm)/1m~3.5(200mm)m(ISO100相当時)、外部装着可能
露出モード:プログラムAE、シャッタースピード優先AE、絞り優先AE、マニュアル露出(AEロック可能)
感度:ISO50~400相当(オート、マニュアル)
ホワイトバランス:オート、プリセット(太陽光/くもり/電球/蛍光灯/蛍光灯H/ストロボ)マニュアル(2ポジション)
撮影モード:オート、クリエイティブゾーン(プログラム/シャッタースピード優先/絞り優先/マニュアル露出/カスタム1/カスタム2)、イメージゾーン(ポートレート/風景/夜景/スティッチアシスト/動画)
連写撮影:高速連写:約2.5画像/秒、通常連写:約1.0画像/秒(ともにラージ/ファイン、液晶モニター/電子ビューファインダー表示時)
その他機能:基本的には一眼レフの標準機能を搭載している
電源:専用充電式リチウムイオン電池(BP-511A等)、ACアダプター

管理人所有のカメラ

シリアルナンバー:84111007**
購入時:バッテリー劣化していたため、サードパーティー別購入。バッテリー充電器以外付属品無し。

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作例

まずは風景写真からご紹介します。最初の3枚は晴れの日、残りの3枚は曇りの日で撮影しました。Lレンズですが、センサーが小さいため、レンズの力を100%発揮することはありませんが、普通のコンパクトデジタルカメラを超えているのが分かります。

続けて、アジサイの写真も挙げておきます。通常撮影、マクロ撮影、スーパーマクロ撮影様々な撮り方で撮ってみました。

とにかく、ボケが美しく、玉ボケも可愛く写っています。

3500円でここまで撮影できるカメラはなかなかできません。レンズ交換できないことと電子ビューファインダー式以外に、一眼レフとほとんど変わりません。むしろ、カメラ初心者にはやさしいカメラです。

初心者の練習にもよし、Lレンズにあこがれる人にもよし、変わったカメラをコレクションしたい人にもよし!出会えったら、迷わずにゲットしましょう!

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