オールドレンズの魅力は何でしょう?

それは、簡単に答えますと:

そのオールドレンズは世の中に一つしか存在しないからです!

えっ?例えば、M42マウント、アサヒ・ペンタックスのSuper Takumar 55mm f1.8というレンズ。こちらのレンズは、オールドレンズ入門で有名な、非常に入手しやすいレンズだと知られています。1962年から製造され、長く生産されました。

【参考記事:Super Takumar 55mm f1.8

しかし、同じSuper Takumar 55mm f1.8であっても、そのレンズは世の中に一つしか存在しないと考えるのが正しいだと思います。

Super Takumar 55mm f1.8 (Fujifilm 業務用ISO400)

まずは、そのレンズの保存状況から考えましょう。50年前以上に生産されたレンズだと、コーティングが完璧に残っているとは言い難いでしょう。特にSuper Takumar 55mm f1.8の場合、黄色くなっている可能性は大です(実はこのレンズは「アトムレンズ」だと知られています…これは別の機会に紹介します)。あとは、カビ、埃などの影響で、同じレンズでも、それぞれが「育てられた」環境により、違う写りを生み出します。後…

私が一番に思うのは、そのレンズの歴史です。

50年の間、どんな方に使われてきたか?どんな写真を撮ってきたのか?家族の旅行写真、子どもの成長、素敵な風景などを写ってきたのか?色々考えます。

デジタル写真の時代ですが、今まで長く頑張ってきたレンズに感謝の気持ちを込めて、もう少し頑張ってもらいたい!昔のように、素敵な世界をもう一度、そのレンズから写ってもらいたい!こんな気持ちを持って、レンズ一つ一つは世の中に一つしか存在しないと「尊敬」しながら、大事に使い続けたいと思っています。

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もう少しだけ。管理人の体験。

私の最初のオールドレンズはCanon FD 50mm f1.4でした。もちろん、今まで大事に使わさせています。

このレンズを手に入れたのは7年前くらいだと思います。オールドレンズブーム以前に購入したので、当時は安かったです。ただ、その時はオールドレンズがどうのこうのという意識はありませんでした。単に、背景をぼかす「安い方法」を求めていただけです。

それからいくつか同じFDレンズを手に入れましたが、昨年、オールドレンズの魅力に気付かされることがありました。

【参考記事:Canon FD 50mm f1.4 S.S.C. 】

フィルムカメラ、いただきました!

インターネットで長年カメラを趣味にしている方と知り合いになり、その方に、私はオールドレンズ好きで、フィルムカメラのレンズを使っていますと説明しました。そして、その方はデジタルにしてから、フィルムカメラを使わなくなりました。「家に眠っているフィルムカメラがあるので、あげます。」

おお!これは非常にうれしいです!さあ、貰いに行きましょう!

そして、Pentax Spotmaticのカメラと上記に出てきたSuper Takumar 55mm f1.8と135mm f3.5のセットをいただきました。残念ながら、カメラは電池漏れで、露出計が動いていませんでした。

しかし、それを除き、保存状況が完璧でした。レンズの光学はもちろん、カメラとレンズのケースも非常にきれいでした。あの電池漏れさえなければ、普通に使えるはず…

カメラをいただき、最後にその方がちょっと切ないことを言いました。「私が死んだら、たぶん、このカメラはゴミになりますね…」

ここまで大事にされたカメラ・レンズ。デジタルではないから、もうゴミ扱いになるしかない…これは悲しすぎます!

そう!なんとかしましょう!もう一度、このカメラに写真を撮ってもらいましょう!

あの手この手を使いましたが、電池を入れることができました。そして、なんと!露出計が生きていました!いざ、中之島へ行って、写真撮影!

曇っていたのが残念…

数日後、カメラをいただいた方に、「Spotmaticを復活しました!この写真を撮りました!」と報告しました。もちろん、非常に喜びました。

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背景は写真の話だけではありません

普段はリサイクルショップやオーディションでオールドレンズやカメラを入手するのが一般ですが、前オーナーからいただくと、そのカメラの「背景」を色々みることができます。

直接ではなく、オークション等で入手しても、そのカメラが自分の手に辿り着くまで、色々な道を歩んできたに違いはありません。

だからこそ、オールドレンズの世界はロマンティックで素晴らしいです!

ぜひ、オールドレンズを扱うとき、敬意をもって、楽しんでください。

PS:いただいたカメラとレンズへの気持ちがあったので、オールドレンズをフィルムカメラで使いましたが、今は、そのレンズをデジタルカメラで使っています。フィルムの魅力について、他の機会で紹介します。